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乗せてもらったけど、後ろカーテンで見えない。
「で。誰がなんのファンだって?」
「俺の仕事のパートナーの女の子っす。で、アイドルのー、あー、なんかフルーツ系のやつ?名前なんだったか忘れました」
「…それで?」
「いや、その子が、あーメンバーつーんすかね?その中の1人と友達なんすよ。でー、そっちの子とも話したいって思ってるみたいで」
「友達?…それで、そいつが俺の車にいるって?」
「見ましたよさっき」
「名前は?」
「いやー、そこまでは知らないす」
「…で?お前の知り合いの友達ってやつの名前は?」
「えーと、逢坂って人です。髪はピンクで高校生。彼氏がいますね」
「…お前の仕事なんなんだよ」
「拝み屋っすよ!住職がやってるやつなんすけど、俺に任せるつもりなんで。あー、霊とか見たりするんすよ。その他に困ってることとか解決したり探偵みたいなこともしてるんすよー?」
「…で?お前がなんの話をするんだ」
「一度、楓さんと会ってほしいです。なんつーか、その子は病みやすいっていうか、元気すぐなくすんで。でー、会ってみたい人としゃべったら、なんかいいかなーと」
「お前の女じゃねーだろーな」
「いや、嫁はその子じゃないすよ」
「私で助けになりますか?」
あ。声がした。
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