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「楓さん、今家すか」
「…仕事今日はもう終わりましたよね?」
すごい嫌そうな声してる。電話なのに表情までわかりそー
「いやー、もう一件入りました」
「…そうなんですか」
「今バイト中すか?」
「今日はないですけど…」
「車で迎えにいくんで」
「…迎えって…またきついお仕事ですか?」
「いや?…うーん、わかんないすけど、とりあえず俺の先輩から頼まれたんすよ。あー、俺というか隼人ですけど」
「…それは、ヤクザの?」
「そすね」
「…私で務まりますか?」
「はい。もうすぐ着きます」
「え、早い」
電話切られた。
「お前なぁ、全然説明になってねぇ」
「いいんすよ。あ、そこ右」
「ったく、なんでお前そんな偉そうなわけ」
「そこす。あ、楓さんいる。黄色いパーカーす」
「若いじゃねーか。学生?」
「まー、そんな感じすかね?おーい楓さん。後ろ乗って」
「…はい」
なんかやる気なさそう?
けど、
「え…!?」
後ろのドアを開けたようだ。
「どうぞ」
「え、ええ!?ぶ、」
「おい、さっさと乗れ」
「あ、はい…」
車に乗り込んだようで。出発。
「ど、どういうことなんですか?雪見さん…」
「えーと、先…」
「あ、あの、本当に、ぶ、ブルーベリーさん?」
「そうです」
「えー!なんで!?雪見さんと、なんの関係が?」
「ちょいちょいー!俺説明するって!」
「さっさとしてくださいよ!」
「だから〜先輩の彼女だって」
「…え」
声小さくなってるし。
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