知り合い

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「そ、そうなんですね…。と、いうことは、ご依頼…ですか?」 「はい」 「なんかー、先輩の家の外から声がするらしくて。とりあえず家に行く」 「え!?お、おうちに?」 「もし、ヤバいものだったら楓さんなんとかして」 「はぁ!?なんですかそれ!…あ、すみません…」 後ろの様子見えないから、どうなってるんだろな。 「おい、降りろ」 いきなり先輩は車を止める。 「へ?家ついたんすか」 「ううん。ここから少し歩きます。ご案内しますね」 先輩の彼女が答えた。 「あ、は、はい…」 楓さん、戸惑ってる。 「雪見もさっさと降りろ」 「ういーす」 先輩の彼女について行く。よく見ると、テレビで見るより派手じゃねぇな。髪の毛めちゃくちゃ長い。 しばらく歩いていくと… え。 なんかすげぇでけぇとこ住んでるな…。 「コンシェルジュがいますので、挨拶して下さいね」 「なんすかそれ」 「わかりました!雪見さん、会う人には挨拶!」 「あー、うっす」 よくわからない。が、中に受け付けの人がいたので挨拶してからエレベーターへ。 「なんすかあの人。ここなんかの事務所?」 「雪見さん!敬語!」 「気にしなくていいですよ。ここを管理してる人なんです」 「つーか、先輩の彼女なんで、俺に敬語いらねーすよ?」 「もーー!雪見さん失礼!」 「平気。なら、敬語なしで。ついてきて」
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