ユア

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ユア

仕事終わり…いや終わらない!キャバ嬢の方が早く帰る! 「隼人(はやと)!住職に呼ばれたから帰らないといけない!」 「はぁー?ふざけんな。片付けしろ」 「いや、まずい!帰る!」 「あ、おい」 慌てて外に飛び出しながら電話する。 「今外出ました。バックは白です」 ワン切りしとく。 裏口から出ると、すぐに悠星さん発見。 「おせーよ」 悠星さんの真っ暗服コーデ。怪しすぎる。 「まっすぐ歩いてる。行くぞ」 まじストーカー。 ユアさんの後から歩く。特に寄り道とかもしないようだ。 「…なるほど、家はわりと職場に近い」 「…で、見えました?」 「あぁ。弱ってる。なにか嫌なことがあったら、よくないな。親父から聞いた話だと、妙なホストに金取られたとか」 「えーそれサツの出番では?」 「まぁ、それはそれ。これはこれ」 「なんすかそれー」 「しばらく見張るぞ」 「え」 「彼女はこれから出かけるかわかるか?」 「知らないっすね」 「んじゃ、明日は出勤?」 「はい」 「朝は何時起きなんだろな」 「知らないす」 「なら朝8時頃から張り込み」 「えー俺じゃなくて悠星さんやって!」 「お前もやれや」
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