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「さあ、答えたぞ、早く自由にしろ!」
レプティリアンが開き直ったように言葉を吐き捨てた。
「誰が自由にすると言いましたっけ?」
ベサメムーチョがまたしても冷淡に答えた。そうして、安全な距離をとっていた他のメンバー達を呼び寄せようと声をかけた。
「皆さん、驚かせて悪かったわ。もう大丈夫よ。さあ、もう一度、ここに集まってちょうだい。トカゲ女が、質問タイムを始めてくれますわよ」
逃げていた他のメンバー達が、それを耳にし警戒しながら戻ってきた。興味と同時に怖いもの見たさもあったようだ。
「ムーチョ、これは一体どういうことなんだ!?」
山川がベサメムーチョにたずねた。
「秀雄、これが昔に話していたレプティリアンという種族よ。彼らがこの地表の代表達を陰で操ってるの。もっとも、このトカゲ女は下っ端の雑魚だけどね」
「そうなんだ。それで、さっき人間を食べたとかなんとかって、物騒なことを言ってなかったか?」
「言ってたわ。120年の間で6257人もの人間を食べたみたいよ。それもほとんど子供だって」
「マジでか! ありえないだろ!!」
「それが、ありえるのよ。これがこの地表の現実なのよ。ねぇ? それで子供はどうやって食べてたの? 塩焼き? それともシチューか何かに入れて煮込んだ?」
「……」
「いいわ、あなた暑そうだから、温度を下げてあげる」
「わ、わかった。ちょ、ちょっと待て、ちゃんと話すから、それはしないで!」
「じゃあ、質問タイム、スタートね!」
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