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だが、レイヤは臆することなくレプティリアンをいきなり蹴り飛ばした。けれど、レプティリアンは微動だにしない。それよりも、レイヤが近づくことへの威圧感と息苦しさが勝っていた。それに加え、レイヤが放つ波動と振動に耐えられないようだ。
「おい、レイヤ! 何してるんだ!?」
訳がわからないと、シエラがレイヤに理由を聞く。
「だって、このレプティリアン、ムカつくの。人間の子供をたくさん食べたのよ」
「ふ~ん、レイヤさん、なぜそれがわかったの?」
ベサメムーチョが感心した面持ちで訊ねる。
「なんか、この身体の持ち主の魂が、私に訴えかけてくるの」
「そう、マリアさんのエネルギー魂がもう戻ってきたのね。でもこんなにも神々しく光るって、なんか可笑しいわね。それで、彼女の霊体は、どこにいてるのかしら?」
「それが、私の、この身体に入ってる」
「あら、珍しいこともあるものね。それなら、もっと色々わかったこともあるでしょーに?」
「うん、いっぱいあるわ」
「ムーチョ博士、あーしも、いっぱい興味が湧くような話しが、脳に流れ込んできたぞ」
「ふっ、やっぱりね。いいわ、わたくしたちはテレパシーで情報交換しましょう。その間、このレプティリアンの質問タイムを始めるわよ。テレパシーでのやりとりをしながら、同時進行でするけど、あなた達の学びにもなるからちゃんと聞いときなさいよ」
そうして、ベサメムーチョとレイヤ姫、シエラが、しばしテレパシーで情報を共有しだす。
聖徳太子が一度に何人もの話を聞けたように、例に漏れずアガルタ人達も、それらを容易にこなすことができたようだ。
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