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「どちらにせよ、ご利益はあったはずだ!」
鼻息を荒立てたレプティリアンが言い放った。
「そうだわね、まあ、生け贄だけ見ても龍蛇族とレプティリアンの知能の差が大きく開いてるっていうことね」
あてつけのように静香が、レプティリアンをねめつけて言った。
「なにをっ! お前ら日本人も我種族と交配を繰り返しているんだぞ。だからお前らにも私達の血も混ざっているんだ!」
「確かに、それは否定できないところね。そうよ、日本人だけに限らず地表の人間はレプティリアンの血が多少なりとも入ってるわ」
レプティリアンが勝ち誇った顔を浮かばせた。しかし、ベサメムーチョが再び皆に学びの場を与えようとする。
「じゃあ、ここからは対極性の話を少ししましょう。後で、次元の話をしますけど、まずは、この対極性を理解してもらった方が良さそうだから。ちょうど私たちの目の前に、いい光と闇の教材がありますから」
そうベサメムーチョが言うと未だ光輝くレイヤと、どす黒い雰囲気を醸し出しているレブティリアンに視線を移した。
そんな中、ベサメムーチョが、考古学者の吉村が手をあげているのに気づいた。
「ん? 吉村さんどうしました?」
「すいません、先に一つ疑問を解いてもらってもかまいませんか?」
「いいわよ」
「ありがとうございます。えっと、恐竜は、卵から生まれたのか、それとも恐竜のまま地上に現れたのかを知りたくて…」
「卵が先か鶏が先かの質問ね。答えは、恐竜よ。もちろん鶏も、鶏から」
「そうでしたか……あと、私たちは、人間より恐竜が先に地上に現れていたと認識していたのですが、先ほどの話を聞いていると、どうもしっくりこなくて…」
「同じ頃よ。さっきもトカゲ女が言ってたように人間の元になる猿人と恐竜はもともと共存してたの」
「では、2億年以上も前から猿人も!?」
「そうなるわね。これも推測の域を越えないんだけど、おそらくこの国で菩薩とか如来と云われるリラ人が、猿人と恐竜を同時につくったはずよ」
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