隕石の衝突

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次に俺たち4人は、化学部の出し物が行われている化学室の前を通りかかった。 「面白い実験を見ていきませんかー?!」 化学部員が、出し物の勧誘をしている。 「一体、何をしているのでしょう?」 「気になるから見てみましょう?」 俺はまるで興味を持たなかったが、鈴木と香澄が興味深げに化学室の中へと足を運んで行ったので、仕方なく山村と着いていった。 中では、化学部員達が化学室の1番前、教壇の上で熱心に細かい計量を行いながら、何やら謎めいた液体を使った実験をしていた。 その対面に椅子が何列かに分かれて左右に並んでいる。 既に何脚かの椅子は埋まっていたが、窓際から俺、香澄、山村、鈴木の順で空いていた椅子に腰掛けた。 その実験の様子に鈴木や香澄達は釘付けになっている。 見ると山村も興味がねーみてーで、鈴木に寄り掛かりながら、居眠りしていた。 鈴木もまんざらでもなさそうなのが困ったモンだ。 そういう俺も実験じゃなくて窓から見える外の景色を眺めていたが。 その時、突然何かが間違ったようで、実験装置から強い光と煙が発生した。 香澄達「眩しい…っ!」 咳込む香澄達。 軽い混乱の中、実験装置を見ていなかった俺は、それとほぼ同時に空から何かが降ってくるのが見えた。 危ねぇ…!
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