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それにスペースガードセンターだか何だか知らねーが、そいつらが助けに来る前に保存食が底をついたら終わりだ。
そうなる前に市街地で食糧確保しておきてーところだ。
俺は、その事も2人に話した。
「早くしないと誰かに取られちゃうんじゃないー?」
「ですが、今から行っても暴動に巻き込まれる可能性は高いです。原因究明と平行して1度、市街地の様子を見に行ってみましょう」
「スーパーが、やられてなきゃ良いけどよ」
「もし本当に隕石だった場合デパートの地下食料品売り場ならクーデターが出来ていない限り無事だと思います…多分」
「3人で何の話?」
鈴を転がすような声に俺達がソッチに向くと、ちと疲れた顔をした香澄がいた。
小川先生や他の怪我人達の姿は見えねー。
「医療物資が足りなくなってしまったの。小川先生が救急車を呼んだから、もうじき来るとは思うけど…」
「それだって道や病院が安全なら良いけどよ」
「やっぱり早く市街地へ様子を見に行こうよう」
「ですが、小川先生の許可をもらわずに勝手に移動して良いものか解りませんよ?」
「んな悠長な事言ってられる状況か?」
「…解りました。ですが、千夜くんが一番酷い怪我をしているのです。無理はしないでくださいね」
鈴木が、俺の頭の包帯を見ながら言った。
俺達4人は市街地へ繰り出した。
行きがてら、香澄に何の話をしていたのか鈴木が説明しながら。
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