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思わぬ拠点と調査
「僕達は心誠学園の者です。僕は鈴木航と申します」
「私は諸橋香澄です」
「…俺は千夜保」
「僕は山村凌だよー」
「あー、オレはね、松田康二(まつだ こうじ)」
「松田康二さんって…もしかしてマッドサイエンティストの松田博士ですか?!」
鈴木が驚きの声を上げるが、俺達3人は、はて?と思っていた。
「あれ?!君、鈴木くん…だっけ?オレの事知っているの?」
「はい!昔、化学と地学に精通した学者さんとしてテレビに出てた方ですよね?!子供の頃、憧れていたんです!」
鈴木は珍しく興奮した様子で松田…博士と喋っているが、俺達は会話に着いていけねー。
俺は小声で香澄に言った。
「松田博士だって。知っているか?」
「私は名前位なら…。でも、まさかこんな軽い感じの人だとは思わなかったけど」
確かに博士って言ったら、白衣を着た爺さんを思い浮かべるな。
「そんな偉い人がどうしてこんな所にいるのー?下には何があるのー?」
山村の疑問は最もだった。
「あー、そりゃあ不思議に思うよねー。君達、4人?なら、全員こっち来て」
松田博士は、そう言うと頭を引っ込めた。
見ると階段が続いている。
山村が床板を置くと階段を降りていく。
次に足を引きずりながら鈴木が後に続いた。
「千夜くん、大丈夫?」
「ああ。ゆっくりなら降りれそうだ。香澄、先に行けよ」
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