隕石の衝突

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山村が後輩たちと盛り上がっている間に4人掛けのテーブル席に着いた香澄が隣に座った俺に言った。 「ここのお料理は食券は無いの?」 「店と違うからな。部活の時は部員達だけで食っていたし、基本タダで食えるだろ」 「じゃあ、早速、注文しますか」 俺の正面に座った鈴木は、通り掛かった店員に扮した部員に「メニューを4つ下さい」と言う。 「かしこまりました!少々お待ちください!」 部員が奥に引っ込んでしばらくして料理が運ばれてきた。 だが、山村は話続けていて、コッチへ来ねー。 「おい!山村!先に飯、食っちまうぞ!」 「待ってー!今、行くー!…じゃあ、皆の料理、食べてくるねー!」 俺と山村の声に外部の連中は、ちらっとコッチを見たが、又、直ぐに談笑しながら食い出した。 山村も鈴木の隣に座ったところで、俺達4人は飯を食い始めた。 「肉じゃがは、よく食べますが、鮭じゃがも美味しいですね」 「青菜とかまぼこも合うー!」 「豚肉と大根のバター醤油風味も、味が良く染みていて美味しいわ」 「煮物は冷めていく間に味が染みるが、大根は煮込めば煮込む程、柔らかく味が染みるからな」 俺達は料理部員達の料理を堪能していた。 ひと通り食ったところで山村が思い出したように俺に向かって言った。
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