シャルロッテ様の憂鬱

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 第一会議室 入室すると既に来ていた各隊の長がロッテに敬礼する中を進んで行くと、兄(ヴィルヘルム=バウアー=ヘンリオン)が先に席に着いていた。 「兄上。お早いですね」 とりあえず兄の隣に座る。 シャルロッテ=バウアー=ヘンリオン 第二皇女 下にレオノーレという可愛い妹 がいる。 親衛隊総隊部長の任に着いており、 警護の対象は大公と皇后。 「交戦用訓練装置のシステムでしたか。支援に行く前の演習に間に合わせる為に急がせたのでしょう?」 「まぁな。以前から手掛けてはいたんだが、『見直し中です』『エラーが出ました』と中々進まなかった。期限を設けるのも大事だ。」 と笑っていた。 (通信科の連中も不憫な…) 「陛下の御成りです」 入口付近で親衛隊員が告げると、一同一斉に立ち上がり、大公が入室して来る。 上座に掛けると 「みなも掛けると良い」 と声をかけた。
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