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もし、それが本当だったとして
今、この日本のみならず、先進国で
出生率が下がっているのは
生まれ変わりたいと思う魂が減っている
と、いうことかもしれないね
自分の人生が嫌だったと言うわけではなく
世界的に増えている争い事、
安心安全が確約されている国が少なくなっている
やたらな地に産み落とされる位なら
やり切った感がある今の記憶のまま眠っていたい
そう考える魂があったとしても
決して不思議ではないさ
もっとも麗子、君がその時になって
生まれ変わりを望むかどうか
気にはなるがね
それにしてもここにきて、君が
あの曖昧な記憶を
僕たちの出会いを
それらをモチーフに小説に書き起こすとは
思っていなかった
おまけに子作りのくだり
まったく、僕の方が赤面ものだよ
優秀な子孫を残すのは
僕たち王族の大切な仕事だったから
きちんとその行いに集中しないとね
慎重、かつ、神聖な儀式
君も嫌がっては
いなかったと思うけど?
巡り巡って君はブラロック星の王妃に
なったかもしれないんだ
君なら、きっと立派に国を治められただろうね
その姿も、見てみたかった気がするよ
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