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足跡が残らないようにカバーをして。浸かるんでて歩きづらいな。
どこにあるんだ施設らしい大きな建物。
そもそも老人ホームを川沿いに建てるか?災害が起きたら、大変なことになると思わないのか?まぁ、そんなこと俺の知ったこっちゃないわ。死んで当然な人間なんだからさ。
あれか?工場は隣。ああ、あったあった。倉庫も見えた。
この家に火を着ける。
こっちにも二棟の工場。この工場があるから見られることはない。向こう側もお正月だから小料理屋は休みか?前の二軒もお正月なのに明かりは消えている。ここは高齢者が多い。若者はこんな田舎は離れるよな。
時間にして午前2時。
この家も明かりは消えている。息子ふたりも寝たか?
絶好のチャンス。
隣の工場の人間の火の始末が悪かったということにしてのこと。ここに勝手に住んでいるらしいぞ。
こいつも死ぬのか?
さようなら~
一度も会えないままにいなくなる異母兄弟。そして祖父とは会っている?フィリピン人に誘拐された9ヶ月の頃と産まれて退院した数時間だけだけどな。俺たちを邪魔者扱いした。俺の記憶にはないけどな。
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