うたう

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うたう

事件概要 『平成◯年◯月◯日。午前9時頃、東京都台東区清川二丁目◯◯番地5号コーポ清川201号室の戸田まゆ・当時19歳方に於いて、同女の長女戸田ひな(当時生後8ヶ月)が死亡しているのを帰宅した同女が発見した。前記戸田方北側寝室において灯油ストーブが不完全燃焼しており、室内は酸欠状態となって一酸化炭素等が発生した事による窒息死と推定された。また前記戸田方で所有していた小鳥(マメルリハ)も籠の中で死亡していた。 同日午前10時発覚を恐れた同女は、◯◯シッター会社に連絡し同日午後1時に迎えを依頼。 同日午後0時50分頃、前記コーポ清川101号室の飯田ひろみ・当時19歳方に於いて、一人昼寝をしていた飯田ひろみの長女飯田さら(当時生後9ヶ月)を連れ出し、戸田ひなと偽って、訪れた◯◯シッター会社のシッター佐藤悦子(当時36歳)に預け、同時に寂しがるからと言って戸田ひろみの所有していた小鳥(マメルリハ)も一緒に預けた。仕事で2日不在となると伝え、2日後の◯月△日午後1時にシッター会社に迎えにゆくと依頼した。 同日午後1時過ぎ、前記戸田ひなの死を隠蔽するため、前記飯田ひろみの所在の住居に、現に人がいない前記飯田方に、前記戸田所有の死んだ小鳥と前記戸田ひなの遺体を放置し、鳥が逃げ出したように見せかけるなどして、前記飯田方の灯油ストーブに前記飯田方のカーテンの一部を被せ、この火を同所の家屋に燃え移らせ、それによって同家屋を全焼させてこれを焼失させたものである。』  DNAの母子鑑定の結果、戸田ひなに対する飯田ひろみの母権肯定確率は99.99%であった。  死体遺棄、死体損壊等罪ならびに現住建造物等放火などの容疑で、戸田まゆ容疑者(29歳)を送検した。
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