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「Bパートのサビ前あたり」
そう言うと綺群はノートパソコンを置いて開けると、起動させる。
イヤホンを取り出したmoshは綺群がUSBメモリーを差して、フォルダを開き、イヤホンを刺して、片方ずつ分け合って着けると、フォルダ内のデータを起動すると曲が流れる。
それを2人して聴いていると、遅れていたyuriが入って来る。
「遅れてすみま……」
謝罪して入って来たlilだが、2人は曲を聴いていて気付いていない。
「もしも~し。
moshさ~ん、綺群さ~ん」
が2人の肩を右手人差し指でつんつん。
するとmoshが気付いて、振り返る。
「あ、おはようlilyちゃん」
lilyが来ている事に、綺群も気が付き、イヤホンを取って、話し掛ける。
「lilyくん、打ち合わせしたいんだけど、良い?」
「はい」
隅に荷物を置いて、綺群の側に来たlilyは座って問い掛ける。
「打ち合わせって、何するんですか?」
「そんな大した事じゃないけど……moshとのパートの部分、アレンジ加えたから、その事話しておこうと思って。
今、moshにも聴いてもらってるけど」
そう話しながら、メモを見せてペンで指す。
「moshさん、私も聴いて良い?」
綺群と話した後、moshに話し掛ける。
するとmoshは、こくっ、と頷いて、片方のイヤホンを差し出す。
lilyとmoshが曲を聴いているとノックする音がして、1人の男性スタッフが入って来る。
「夢羽舞さん、車が到着しましたので、移動をお願い致します」
「ありがとうございます」
綺群が礼を言うと、2人の肩を叩く。
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