モノローグ

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モノローグ

どうもどうもこんにちは、俺はしがない喫茶店経営者、阿久津 新(あくつ あらた)だ。 昼はカフェ、夜はバーの店長として、忙しく労働中! .......なんだが、最近迷惑な客が増えて困っている。 こんなモノローグ中にも、あいつらはワーワーキャーキャーと騒がしい。 苛立つあまり力が入り、磨いていたガラスにビキリと罅が入る。 「.......うるっせええええ!!」 「うわ!あらたさんがキレた!」 まあこいつ等はこの程度である程度静かになるから、まだマシな方だけども。 今ここにさも自分たちのアジトかのように居座っているこいつ等は、ここら一体で三つ巴の抗争を繰り広げている族の一つ、『龍(りゅう)』の奴らだ。 あとの二つは『不死鳥(フェニックス)』と『百夜(びゃくや)』で、そいつ等もよくここに来る。 フェニックスて。 黒歴史になっても知らねぇぞ まあ他の名前も大概だけどな..... これで鉢合わせでもしてくれたらここにも寄り付かなくなるのに、こいつ等は奇跡的に会わない。 チクショウめ。 ここまで来るといっそ俺への嫌がらせに思えてくるな...... しかもこのカフェは三つ巴のど真ん中の、ちょうどどの族にも占拠されていない空白のところで、常日頃謎の緊張感を持って営業しないといけないし。 あーもう、静かに営業させてくれよ!!
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