59人が本棚に入れています
本棚に追加
小話(?)
日が差し込む時間帯になった、ある昼過ぎ。
ゆったりとした音楽が流れるカフェで、店主であろう青年がカップを洗っている。
店を持つには若いであろうその青年はなかなかなの見目の美しさで、初めて来た客のほとんどが驚く。
健康的だが透明感も感じる肌
黒髪に、ほんの少しの赤のインナーカラーが映えている
そんな特徴的な髪に気を取られがちだか、長めの前髪の下にはやや緑がかった美しい瞳
喫茶店という異空間に馴染んだ彼は、さながら....
「......それさぁ、ひょっとしてあらたさんのこと?」
自己紹介中の俺に容赦なく話しかけてきたのは、『龍』のメンバーの一人、アサヒだ。
本名は知らん。
ここ、五ケ岳(いつがたけ)にある霊神学園(れいじんがくえん)の風紀委員のメンバーらしいが、それ以上は興味なかったから聞いてない。
というか.....
「ひょっとしてってなんだよ。どこを聞いても俺の説明だろうが」
「いや、まぁ、否定はしないけど.....うーん、まあ黙ってれば.....?」
「はあ!?」
チッ自分がイケメンだからって調子に乗りやがって....
「口に出てるからね!?」
おっと失礼。
最初のコメントを投稿しよう!