プロローグ

2/2
前へ
/99ページ
次へ
帰り道…次のターゲットを探す「過程」で立ち寄ろうとした本屋。「彼女」はそこでなんの前触れもなくこの「世界」から旅立った…何が起きたか彼女自身…わかっては居なかった。そう秋の夕暮れが 赤く染まるあの空の下で1人の少女は短い人生に終止符を打ったのである。それから数年がたったある日…彼女は再びこの世界に「生」を受けた。生まれながらに殺人鬼「森崎綾音」の「記憶」を 宿した少女「高咲未亜」として…そこから漂う血が魅せる…対価の代償は…霞の先に咲くロベリアの「花」を「象徴」する様に…怪しく揺れる。そしてこの「物語」はそんな彼女が1人の少女を見付ける所から始まる。 THAADLOOP(サードループ)後にそう呼ばれる事になる事象が起きたのは…夏の訪れを告げる…蝉時雨の声が聞こえ始めた夜だった。その日…高咲未亜と呼ばれた少女の魂は…一つの世界から消えた…。そう消えたのだ。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2035人が本棚に入れています
本棚に追加