第1話「THAADLOOP」

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高咲未亜「賀来くんを絶対っ!!?自分の物にしてみせるんでしょ?」そう笑顔で言った少女の顔はまだ淡く…幼く見えた。この少女が後に…《水曜日の切り裂き魔》と呼ばれる事を 彼女はまだ知らない…そして…まだ幼さの残る夏の匂いの残り香は電話越しの少女に何かを知らせていたのかもしれない。遙華と呼ばれた少女がまだ彼女の本性に気付けて居なかったこの日。 2人は紛れもなく《親友》だったんだ。そう?親友だったんだ…。そんな他愛のない 会話から数十分が経ち…時刻を見てみると朝の8時を回った頃で…そろそろ朝ご飯の時間だった…。そして36回目の朝食を食べ終えた…「彼女」は今日もまた出掛けていくのであった。 それから…数日が経ったある日…TVではとあるニュースが流されていた。??「お知らせします。本日未明4時過ぎ…練馬区にあるアパートの1室で1人の男性の遺体が発見されました。」
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