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7月26日
「書道、『十』の次は、何を書いたの?『十一』?」
「おしい!『土』だったよ!笑」
少しずつ画数が増えて、書きごたえが出てきた。根本まで下ろした筆で、筆圧を調整しながらダイナミックに線を引くのが楽しくなってきた。
小学校の頃、筆は全部おろせという学校の先生と、全部下すなという母との板挟みに遭っていた。
学校から書道セットを持ち帰るたびに「そんな腰抜けの筆じゃ書けないでしょ!」と叱られ、筆の根元を糊で固められてしまった。
そもそもそんなに品質のよい筆でもなく、手を加えられるたびにどんどん書けなくなっていった。
そんなトラウマも、今の先生が「いい筆を使ったほうが上達するわよ!」と、よい筆をお手頃価格で購入させてくれた上に、「上手!」と褒めてくれて、どんどん上書きされていくのが楽しい。良い筆は、根本まで下ろしてもちゃんと腰がある、と知った。
「筆は、洗う派と洗わない派がいたよな〜」
「今の先生は洗う派だよ」
「洗わないと翌週筆がカチカチなんだよな」
「それを、墨と墨汁でごりごりほぐすの」
「俺もそれやってた」
「次男くんは、学校の手洗い場が汚れるから家で洗うよう言われてるみたいだけど、まぁ、持ち帰ってきたことないよね 笑」
「さて。そろそろやりますか」
「やりますか…」
「だるいねー」
25回×3セットをなんとか終えたが、
なかなかモチベーションが保てない。
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