ラスボス（癌）との戦い

入院する

初期中の初期の、子宮体癌、手術で念のためにと
卵巣もリンパも切除した、完璧な手術だった。
一年、何事も無く過ぎ、二年目の、最後の検診だった。
次回からは、半年に一度の、CT検査だけで良い筈だった。

それが、、、嫌な影が出来ていた。
ペットCTの結果、癌が再発したと、告げられる。
「このまま、放置していたら、どうなりますか？」
これ以上、娘に迷惑を掛けたく無い私は、そう聞いた。

「場所が、腎臓に近いですから、、」
腎臓に影響を与えて、透析生活にでもなったら、私だけでなく娘も終わりだ。
ヘタレな私だったが、その言葉で、抗癌剤で戦う事を決めた。
「貴女の場合は、延命のための治療になります」と、医師が言う。

もう、完治しないという事だね、それは構わないけど
ラスボス（癌）との戦いなのに、私には、ハンデが多すぎる。
右足の変形性膝関節症が、酷くなって、歩けない程痛く
痛み止めの注射で、やっと立てていると、言う事。

腰も脊柱何とか症で、こっちも痛みが有って
同じ姿勢を、長く続けるのは、しんどい。
そして、喘息持ちの、アレルギー体質だ。
レベル１どころか、レベル、マイナス５０位からの、戦いになる。

こんなんで、戦えるのかな～と、思っていたが
とうとう、戦いの日が、やって来た。
病室に案内され、二年前と同じ寝巻を、ナースさんが持って来てくれる。
さぁ、いよいよ入院生活に突入だ！！