プロローグ 過去へ

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プロローグ 過去へ

ザーザーと雨が降る中,ただ二つの声がこの場所に聞こえた。 「、、、なんで、、、もう、、、やめろよ、、、やめてくれよ、、、もも、、、もう、、、許して、、、」 「許すわけないだろ、、、“裏切り者”お前ら全員地獄に送ってやるよ、、、お前らはやっちゃいけないことをしたんだ、、、もう引き返すことすら許さない、、、あの子が感じた痛みはこんな者ではない、、、もう決めたんだ、、、“力を隠すのもさえ”」 1人は何かに怯えている男。 そしてもう1人は何かが外れたかのように力がただ増し続ける男。 「もう、、、何も許す気はない、、、本来なら二度と使わないと決めていたこれも、、、使わないと彼女は助からない、、、だからーーー   “全てをやり直す” もう引き返すこともやめた。誰1人許さない。彼女を助け出した時,またやられないようにするためにも、、、ここからはノンストップだ、、、」 これは、主人公ももがある女の子を助け出すための、そのためだけにずっと走り続ける物語。 「どうせここで殺しても意味はない、、、そうだね、、、そこで見てるといい。世界最後の風景を。“転生魔法”《輪廻転生》」 すると同時に周りは光出し、ほろほろと崩壊していく。 転生魔法。死ぬと生き返るというなんともシンプルな魔法。だがこれの特異性はそこではない。死ぬと同時に過去に戻る。だがその時間に戻ればこの世界はボロボロと崩れていく。それは僕以外にわからない。だがそこじゃない。要は終わると言うことが重要だ。死んで消える、、、消えてなくなる、、、ならまだいいだろう。だがこれは違う。存在ごと消える、、、終われば全てが消えてしまう。 だからそれまでに全てを完遂させる。 これはたった1人の女の子のために走る物語であり、、、それと同時にいままで騙してきた裏切り者に対しての復讐の物語だ。 そして意識は暗転し、目が覚めるとーーー 「、、、さて、、、始めようか。このいかれた世界への復讐を、、、まずは、、、君からだよ」 「何が、、、ですの?」 そこにいたのはーーー 「喋らなくていい、、、いままで他の勇者達を殺してきたやつのことなど二度と信用するか。さて、、、くそ“女神”、、、年貢の納めどきだ、、、いままでやってきた精算をしてやる、、、“最強勇者もも”、、、いや、、、菅原永利、、、お前を潰す、最弱勇者の名だ!返してもらうぞ!四季龍華の身体!」 「やれるものならやってみなさいよ!」 僕が一番守りたい同い年の少女に取り憑いた憎き神。この世界に来る羽目になった原因。女神トーアだった。
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