プロローグ

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プロローグ

男は雨の中立っていた。 目の前には昨晩、酒を飲み交わした友の亡骸(なきがら)。 もう何度目か。こうして友の死を見送るのは…。 誰かが声をかける。もう行こうと。 男は動けずにいる。 ただ、雨に打たれながら。 足元だけを見つめていた。
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