第2話 メロンソーダ

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涼しい風とこんがりとした香り、淡い空。 クラフトビールのイベント 結婚する前、柊大とイベントやフェスで飲んでた。 ウィンナーを食べながら飲む人々や大学生位の女の子達のグループ、2人組の女性達を座りながら眺める。 大学時代のように茉梨と飲みたい。 ん? 今の、職場の同期の2歳年下の子と従妹の.....。 「翠菖、遅くなってごめんね。」 「大丈夫.....っ!」 爽やかなブルーのブラウスに淡い緑のマキシスカート、白のバッグ、フラットサンダル。 風が吹き、茉梨の髪が揺れてジャスミンがふわふわと揺れてるように見える。 落ち着かない。 「翠菖.....?」 「な、何でもない。海の近くのレストラン夕凪に行こう」 「うんっ。」 車の鍵を開けながら助手席のドアノブを掴む。 茉梨の頬がピンクに染まってる。 「どうぞ。」 「あ、ありがとう。」 「いえいえ。」 17時半.....。 レストラン夕凪に着いて海を見る。 さあっと風が吹いて彼女の方に顔を向けたら目が合う。 食べた後に茉梨と一緒に夕日を見たい。 「翠菖、夕食食べた後に海見る?」 「うん。」 レストラン夕凪の中が賑わってる。 カップル、高校生、二人組の女性、3人組の男性、女性のグループ。 「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」 「2名です。」 淡い海が見える席に案内され、グランドメニューを見る。 海鮮丼の御膳、クリームパスタ、アジフライ定食、煮込みハンバーグ定食、とんかつ定食、マカロニグラタン、タレかつ丼、アボカドサラダ、カプレーゼ..... 煮込みハンバーグ定食にしよう。 ボタンで店員さんを呼んで注文する前に男性の店員さんがお冷とおしぼりを持ってきた。 『ありがとうございます。』 クリームパスタとオレンジジュース、煮込みハンバーグ定食、林檎ジュースが来る間、茉梨が顔を真っ赤に染めてる。 面映い。 メニューが来てネギ入りのお味噌汁を飲む。 「茉梨、気になってる事があるんだけど聞いてもいい?」 「いいよ。」
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