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バックホウとランマーとプレートの音。
迂回路の案内や住民さんの車の対応をしてたらガス工事専門の業者の作業員さんがアイスを持ちながら近付いてきた。
「木竜さん、もし良かったら!」
「いいんですか?」
「はい!」
金髪に近いオレンジのウルフカット、薄いブラウンの瞳の元気な男性の作業員さんが可愛い笑顔でアイスバーを渡してくる。
「ありがとうございます。ごちそう様です」
「いえいえ。」
「木竜さんを口説いてた?」と他の作業員さんの声が聞こえてくる。
「ち、違う。」
「木竜さんの事大す.....」
「わーっ!!」
「木竜さんっ!作業員さんが一緒にアイス食べようって仰ってますよ。」
「うん。」
麗鷲さん可愛い。
そういえば、麗鷲さんとは今月に入ってから仕事の後に遊んだりしている。
「それと、夏瀬さんが見てるからって。」
「それなら、夏瀬さんと先に食べてて。」
「木竜さん、皆と一緒に食べよう!」とさっきのウルフカットの作業員さんが話しかけてきた。
「じゃあ.....、ご一緒に。」
バニラのアイスバーを早々に食べ、
「ごちそう様でした。」と作業員さんに伝えて自分の立ち位置に戻る。
仮舗装が終わった。
夏瀬さんや麗鷲さんと職場に戻って伝票を提出して上がったあと、着替えて待ち合わせの新潟駅の前の駐車場まで車を走らせる。
久々に茉梨と会う。
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