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注文した生姜醤油ラーメンが来た。
柊大が味噌ラーメン、茉梨が醤油ラーメン、
星君が担々麺、私が生姜醤油ラーメン。
『いただきます。』
生姜醤油の風味が好き。
食べ終わって割り勘で支払う。
『ごちそう様でした。』
『ありがとうございましたー!』
「星、翠菖、茉梨。行きたいとこある?」
一番に星君の名前を呼んだ......。
「green lion。」
「Blue sky。翠菖は?」
「私もBlue sky。」
「了解。じゃあ、先にgreen lionから行こう」
『うん。』
「ああ。」
それぞれ、再び柊大と茉梨の車に乗って
green lionへと向かう。
茉梨が高2の頃に流行った冬の歌を流す。
懐かしい。
ちらっと茉梨の表情を見る。
頬が赤く染まってるけど暖房で温まってるだけなのか、はたまた別の理由で赤いのか。
もしかして紫暮さんの事を考えてる?
茉梨と紫暮さんは高校の教師で同じ職場。
紫暮さんは165cm以上あって綺麗な顔立ち、性格が優しい。
茉梨の好みのタイプらしいし.....。
シルバーとブルーがきらめいてる景色が綺麗なのに夜のような濃い青と黒が混ざってるよう。
いつの間にかgreen lionに到着して降りて隣の
柊大の車が視界に入る。
「.....!」
星くんと柊大が車内で抱き合ってる。
「翠菖、先に中に入ってよう。」
「うん。」
私の手を引いてgreen lionに入る。
green lionはクッキーの専門店。
元気が出ない。
「翠菖、見て。ライオンの形をしたクッキーが売ってるよ!」
「ほんとだ。」
可愛い目のライオンのクッキー。
チョコレート味と紅茶味とバニラ味、オレンジピール入り。
「ライオンのクッキーを買って車の中で食べる?」
「うん。」
「翠菖は何味が良い?」
「バニラ味。茉梨は?」
「チョコレート味。」
「翠菖。」
柊大が私を抱き寄せる。
星君がムスッとしている。
「柊大.....。」
柊大の首筋にキスマークがある。
星君とラブラブ.....
柊大、そんなに星くんの事を。
「茉梨、今日俺達の家に泊まってく?」
「えっ?遠慮する。翠菖と柊大の邪魔をしたくないから」
「遠慮しないで。星も泊まってくし」
星君が!?
「分かった。お言葉に甘えて」
「やった。Blue skyに寄ったあとWhite catで食材買ってく?」
『うん。』
茉梨とライオンの形をしたクッキーと温かいコーヒー、抹茶ラテを購入して柊大達とgreen lionを出る。
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