31人が本棚に入れています
本棚に追加
green lionからBlue skyまで20分かかる。
Blue skyに着くまでの間、落ち着かなくて街並みを見る。
「翠菖、クッキー食べよう。」
「うん。」
ふわっとした甘味。
完食して再び景色を見てると、雪が降り始める。
大粒の雪。
到着して降りて店内に入り、茉梨達と別行動してたら柊大が私の隣に来てスイーツのステッカーやレターセットを見ている。
「茉梨とラブラブ過ぎない?」
「そんな事無い。柊大だって......」
「あ.....ごめん。星とはラブラブじゃないし」
「星君とラブラブだよね。」
「翠菖っ.....。」
柊大から離れてボーッとマジックアワーをデザインしたレターセットを見る。
高3の頃、部活終わりに茉梨と一緒にマジックアワーを見た。
あの時、茉梨と寄り添いながら見てた。
沢山ハグしてたような気がする。
マジックアワーのレターセットに手を伸ばして
レジに並び、支払ってお店の外の脇で茉梨達と合流したら柊大と星君が
「星、愛してる。」
「俺も柊大の事愛してる!」
なんて言い合ってて心が暗い青に染まる。
「......。」
「ちょっと!柊大、翠菖の気持ちを考えなよ。」
「ご、ごめんなさい。」
「星も!」
「はいっ!」
「White catに行こう。」と茉梨達に言う。
『うん。』
White catに着いて野菜から見る。
「何作る?」
柊大がほうれん草を見てる。
「ベーコンとじゃがいもの黒胡椒炒めとハンバーグとサラダ、海老のパエリア?」
星君が挙げてく。
「翠菖と茉梨は?」
「それで。」
「星が今挙げた料理にしよう。」
「了解。」
じゃがいも、玉葱、ベーコン、人参、アボカド、レタス、ビールをカゴの中に入れて割り勘で支払って柊大と私の家へ向かう。
「翠菖.....。」
「ん?」
「何でもない.....。」
「茉梨?」
茉梨が元気無い。
家に着いて柊大と私でハンバーグとベーコンとじゃがいもの黒胡椒炒め、
星君と茉梨で海老のパエリアとサラダを作る。
出来た。
「翠菖、茉梨。俺達で料理運ぶからゆっくりしてて。」
「いや、私達もサラダとか運ぶよ。」
「気にしないで。」
「分かった。」
茉梨とソファに座ってクリスマスイブの事を話し合う。
待ち合わせの時間とか決まってゆっくりしてたら柊大達がパエリアとかを運んでくる。
「乾杯!」と柊大がビールの入ったグラスを掲げる。
『乾杯!』
パエリアとサラダを味わいながら柊大の方を向いたら彼がふわりと微笑む。
「柊大?」
「可愛い。」
「可愛いくない。」
『......。』
頬が熱い。
最初のコメントを投稿しよう!