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今日の席替えは的当てで決まる。
この席の決め方はとても魅力的だと思う。何故なら。
「よっ!」
佐々木くんが紙ボールを投げた。39番、後ろの席。ガッツポーズの佐々木くん。
「次、樋元ー」
「あ、はい」
このやり方が魅力的な理由は、狙って好きな人の隣をゲットできるということ。
佐々木くんの隣は40番。
「えいっ」
40番めがけて私は紙ボールを投げた。
「……あっ」
ボールは全然違うところに入りかける。もうダメだ。
その時的が動いて40番に入った。
「佐々木動かしたろ」
「そ、そんなことないよ!」
彼は私の顔を見て顔を赤くした。
結局佐々木くんの隣はゲットできなかったが、佐々木くんのハートはゲットできていたらしいので良しとしよう。
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