議題 勉強について

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瞳「さて、と。今回は何について話すのかしら」 純「なんだろうね」 凪「晃のツッコミについて」 悟「それもいいな」 凪「むふー」 瞳「最近はキレがいいわよね」 純「元気だよね」 悟「瞬発力が上がったな」 凪「まだまだ。上を目指せる」 瞳「さすがは凪ね」 純「なぎちゃんはあきら兄さんと仲いいもんね」 悟「では凪には晃のツッコミ向上委員会の会長を命じる」 凪「らじゃー」 晃「・・・何やってんだよ、お前ら」 瞳「あら、もう来たの?」 純「おはよー、あきら兄さん」 晃「おう、おはよ」 悟「さて、皆揃ったな」 凪「うい」 晃「色々と気になるが・・・、まあいい、やるか」 悟「では発表する。今回の議題は『勉強について』だ」 凪「勉強きらい。以上」 純「だめだよ、なぎちゃん」 瞳「そうね。嫌いと言っても理由があるでしょ?なんでそう思うのかを考えましょう」 凪「むー」 晃「なあ悟。ここは年少組から発表してもらおうぜ」 純「えー!ずるいよ、あきら兄さん」 瞳「そうねえ。でも純と凪がどう勉強してるのか気になるわね」 悟「それじゃあ今回は年齢の若い順番でいくか」 晃「うし。そんじゃ純から頼むぜ」 純「んー。でも勉強って学校で習うぐらいだよ?」 悟「まあそうか。じゃあ好きな教科はなんだ?」 純「国語と図工」 瞳「純は本好きよね。絵本とか図鑑とか、よく広げてるもの」 凪「たまに僕も一緒に見てる」 純「ねー」 悟「読書の習慣は大事だからな。いいことだ」 晃「まあな。でももう少し外で遊んでもいいと思うがな」 純「ぼく、走るのも好きだよ?」 晃「お。そんじゃ今度俺とも遊ぼうぜ」 純「うん!」 瞳「悪い遊びはやめてよね」 晃「基本のサッカーとか野球か。ダンス系もいいな」 凪「えー。純には合わないと思う」 瞳「そうね。でも逆にギャップがあっていいかも」 悟「まあ色々やってみるのは良いことだ。その中で楽しかったものを続けるといい」 晃「そうだぜ。食わず嫌いはもったいねえ」 悟「そういうことだ。で、純。図工はどんなことが好きなんだ?」 純「この前、彫刻刀でゴムハンコ作ってね。すっごく面白かった」 晃「へー、今はゴムなのか。俺ん時は木の板だったな」 瞳「ゴムの方が掘りやすいのよね」 凪「ハンコを押したの、見せてもらった。良かった」 純「えへへ、ありがと」 瞳「ずるい。私も見たい」 純「うん、いいよ」 悟「何でも楽しめるのは純の強みだな」 晃「だな。何をするにも笑顔でやってるイメージだわ」 瞳「純は今のまま、擦れないでいてほしいわね」 凪「本当それ」 純「でもぼく、早くおっきくなりたいなあ」 晃「お、なんでだ?」 純「さとる兄さんやあきら兄さんみたいになりたいもん」 悟&晃「「くっ」」 瞳「はいはい、二人とも泣かないの」 悟&晃「「泣いてない」」 凪「今日は二人が仲良しの回?」 晃「・・・んで、凪は勉強できるのか?」 凪「ん。当然」 瞳「あら、嫌いって言ってたのに偉いわね」 凪「そんな事言った?」 晃「ああ言ったな。てか、ついさっきだぞ」 純「なぎちゃん、色々教えてくれるよ」 悟「ほう、そうなのか」 凪「むふー」 瞳「それじゃ、嫌いでもちゃんと勉強してるってことかしら」 晃「凪が?いや、やんねえだろ、どう考えても」 凪「ん。勉強は学校だけでいいよ」 瞳「それはそれで凄いわね」 悟「できれば家でもやってほしいがな」 晃「ま、学校で教わることだけが勉強じゃねえし。さっきも言ったが色々やってみる経験は大事だからな」 凪「んー。家でダラダラが最高」 晃「おい!せっかくのフォローを流すな」 瞳「なんだかんだで、凪は大物になりそうね」 晃「いや、こいつはニートに一直線だろ」 凪「部屋から出ないで世界経済を操るのも悪くない」 純「おおー、かっこいい」 晃「どうやんだよ・・・」 凪「今の時代、デイトレーダーって選択もある」 瞳「そっちね」 悟「できれば堅実にしてほしいが」 純「なぎちゃんなら大丈夫」 凪「ん。純は僕が育てる」 瞳「異議あり!私が育てます!」 晃「お前らな・・・」 悟「全くだ。皆で、だろ」 晃「悟・・・お前もか」 純「皆一緒が一番だね」 悟&瞳&凪「そうだな(ね)」 晃「んで。次は瞳だぞ」 瞳「そうねえ。学生の時は平均的だったわね」 悟「ああ、そつなくやっていたな」 瞳「私としては頑張ってたのよ。あと、今現在だと仕事に活かせる資格の勉強をしてるわね」 純「えらいね!」 瞳「ふふ、ありがと」 凪「ちなみに何の資格?」 瞳「ケアマネージャーよ」 晃「瞳も頑張り屋だよなあ」 悟「そうだな。影で努力するタイプだよな」 瞳「まあね。期待されると裏切れないじゃない?それに頑張ってる自分が好きっていうのもあるんだけどね」 凪「周りの評価とか気になっちゃうもんね」 悟「過度な期待は困るが、気にかけてもらえないのも辛いしな」 晃「俺はそこまで周りを気にしねえけど。迷惑かけなきゃいいんじゃねえの」 凪「ほどほどに。自分大事に」 瞳「そうね」 晃「んじゃ、次は俺な。俺は数学が好きだったな」 凪「なんだと・・・」 悟「ああ、意外と得意だったな」 晃「意外は余計だ」 瞳「でもキャラじゃないわね」 純「じゃあ計算が得意なの?」 晃「おうよ。困ったら教えてやるよ」 純「うん!」 凪「数学の何がいいの?」 晃「他の教科に比べて暗記が必要じゃねえし。それと答えがはっきりしてるところだな」 瞳「それは分かるわね。国語の長文で『著者の言いたい事を推察しなさい』とか、教師が判断するのはどうかと思うのよね。読書は自分が感じた事が正解でいいと思うもの」 悟「まあそうなんだが、趣味ならそれでよくても授業だとな。それに著者の思いを考えるのは、実社会での相手の気持ちを思いやることに繋がると思うぞ」 晃「正解が分からねえのはなあ。数学の方がやってて楽しいよな」 凪「仕方ない。晃も一緒に経済を牛耳ろう」 晃「折角だが俺は引きこもりたくねえし、パス」 凪「ガーン。晃のくせに断るだと」 晃「お前な・・・」 瞳「それじゃ最後に悟ね」 悟「私は小中の頃は体育が好きだったな。所謂やんちゃ坊主だ。もちろん他の教科も頑張っていたが」 凪「これまた意外」 瞳「本当。今の落ち着き具合から想像できないわね」 晃「優等生だったのは違いないけどな」 純「そうだったんだね」 悟「それで高校に入ってからは英語を特に頑張っていたな」 晃「くくく」 瞳「?どうしたの晃」 晃「ああ、英語を頑張りだした理由がな」 純「さとる兄さん、なんで英語頑張ったの?」 悟「あー、英語の先生が綺麗なアメリカ人の女性でな。学生が先生に話しかけるには授業のことが一番だろう?」 凪「おおー。悟の恥ずかしい過去を知ってしまった」 晃「な。可愛い理由だろ」 純「でもきれいな人と話したくなるのは分かるよね」 瞳「!?純、それどういう意味?」 純「ぼくもひとみちゃんと話すの楽しいもん」 瞳「そうね!そうよね!私も純と話すのは楽しいわよ」 悟「瞳、落ち着け」 晃「まったくだ」 悟「今現在の話にすると、瞳みたいに資格の勉強ではないが色んな本を読んでいるな」 凪「例えば?」 悟「今だと歴史関係の本だ。戦国時代について書かれた本なんだが、教科書で習った事じゃなく、武将たちの人柄や戦の流れなんかを知るのは面白いぞ」 純「それ面白そうだね」 晃「偉人たちの失敗談は好きだけどな」 瞳「そうね。身近に感じるものね」 悟「私は読書だったが、体験も勉強と位置付けるなら皆で出かけるのも悪くないな」 晃「なんか前にも似た事言ってなかったか?」 凪「言った」 純「うん」 悟「む、そうか。じゃあ計画立てないとな」 瞳「今度皆で話しましょう」 晃「そうすっか」 悟「了解だ。では今回はここまでにしよう」 瞳「お疲れ様」 晃「んじゃまたな」 純「またねー」 凪「ばーい」 第6回  閉会
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