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シルヴァと多朗
「それにしても、良く俺が分かったな」
魔物だった頃に使っていた部屋に戻り、開口一番にシルヴァに言うと
「僕は多朗の器も勿論ですが、魂の美しさとその漢気に惚れましたからね」
そう言って微笑んだ。
「魂?」
「そう。多朗の魂は、乳白色が金色に輝いているのです。この世界には無い、唯一無二の魂の輝き」
シルヴァはそう言いながら、そっと俺の頬に触れると、ゆっくりと顔を近付けて来た。
目を閉じ、シルヴァの唇を受け止める。
久し振りに感じるシルヴァの唇の柔らかさや、シルヴァの匂いにムラムラしてしまう。
舌を絡め、シルヴァの長い金髪に指を通しながらキスを受け止めていると、シルヴァの唇がゆっくりと首筋を掠め、器用に俺のシャツの前を開いてシルヴァの手が滑り込んで来た。
「あっ…………シルヴァ…………っ」
胸元に吸い付くシルヴァの頭を抱き締めて名前を呼ぶと、シルヴァが返事の代わりとばかりに乳首を強く吸い上げて甘噛みした。
「アァっ!」
仰け反る俺の腰を抱き寄せ
「多朗も、僕を求めてくれているんだね……」
目を細め、熱い視線でそう囁くと、硬くなった互いをボトムの上から擦り付けて来た。
シルヴァの熱に直接触れたくて、ボトムからでもくっきりと形を現しているシルヴァ自身に、ボトムの下からゆっくりと撫で上げた。
「多朗……っ!」
慌てて俺の手を掴んだものの、間に合わずにブルリと身体を震わせたシルヴァ。
「あれ?」
「…………」
真っ赤な顔をして俯くシルヴァ。
「ごめん……」
「………………」
バツが悪そうに呟いた俺を、涙目で見上げるシルヴァが可愛くて
「シルヴァ……、可愛な!」
思わず頭を撫で撫でしてしまったのが悪かった。
「多朗? 僕はきみの伴侶であって、子供じゃないのですよ?」
プルプルと身体を震わせて呟くと、俺を押し倒して
「誰があなたの伴侶で、夫であるのかを忘れたようですね?」
黒い笑顔を浮かべた。
「待て!シルヴァ。つい……」
「つい……なんですか?」
笑いながら、押し倒した俺に跨ったまま衣類を脱ぎ捨てて上半身を顕にすると、ボトムの前を寛がせた。
さっき、俺が撫でて暴発した筈のモノが、ボトムの中で暴発した欲望で濡らした状態で天をむいていた。
「シルヴァ、まずは落ち着け!」
逃げたくても、シルヴァに乗られて動けない。
「今夜は、たっぷりあいしあいましょうか? 僕が伴侶で夫であると……多朗の身体に思い出させないといけないですからね」
そう言いながら、逃げようとする俺のボトムを下着事剥がし取って行く。
なんとかほふく前進で逃げようとした腰を捕まれ、強引に引き寄せられてしまう。
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