タカトのブギ―・トーン

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何でこんなことに!? 俺はただ歌を歌いたかっただけだったのに。 将来の夢、それはバンドを組んでワールドツアーを回ること。 それなのに今の俺、何をしている……。 「タカト、何をやってるの。油断をしていると喰われるわよ」 「そんなこと言ったって、初の戦闘がヴァンパイアだなんて聞いてねーぞ」 「そんなこと知ったこっちゃないわ。アナタは選ばれたんだから、戦う運命なの」 「いや、俺はバンドのボーカルになってそんでライブして、ただ女の子にモテたかった。それだけだ」 「ふんっ、そんなの私の知ったこっちゃないわ。あんたがどれだけ恵まれているか? ……分かっていないようね」 どうしてだ、俺は俺はただただ歌が上手くなりたかったから、 ボーカルスクールに入ったんだ。モテるために。 「くっそ、あん時浮かれて契約なんかしなければ……」
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