タカトのブギ―・トーン

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「ぎゃあーーーー痛てーーーー」 「あっ、言い忘れていたけど、10メートル離れたらスタンガンと同じ位に電流流れるから」 (はっ? 何言ってんだこの人) (てか、先言えよ!?) 「ちょっと、いくら契約したからって音楽事務所のすることですか!?」 「はっ? いつウチが音楽事務所って言った? お前さ、名刺ちゃんと見なかっただろ?」 俺はさっき財布にしまった彼女から貰った名刺を恐る恐る確認する。 !? ……そこにはこう書かれていた。 ━━モンスターハンター━━ ━━ブギー♪トーン━━ そして彼女の名前は、不知火 神楽。 ちょっと嬉しかったのが、なんと彼女のスリーサイズまで書かれていた。 B9X WXX HXX ンゴクッ。 確かにでかい。 いやいや、それよりも何でモンスターハンターって、ゲーム会社なのか? ゲーム専属の声優にスカウトされたってこと? 違っていた。 世に巣食う化け物達を討伐する裏社会の組織それがブギ―♪トーンだったのだ。 そう、会社ですらない。 俺はとんでもないとこと契約してしまった。 そして、契約後に一気に態度が変わった彼女。 彼女は何を隠そう、一級モンスターハンターであり後に俺の師匠となる人だった。 そう、彼女は俺の声の素質を知るとこの世界に入れるため、綺麗なスカウトのお姉さんの振りをしてご登場、そして俺はまんまと契約させられたというわけだ。 間違いなく顔は一級品の美女なのだが、性格の悪さも一級品と来てる。 (俺はなんで……騙されたんだ)
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