エピローグ

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エピローグ

「よっしゃ、勝ったぞー!!」  新しく手に入れたダンジョンで、イェルは腕を振り上げ快哉を叫んだ。 「どうなることかと思ったけどねー」 「そ、そうですよ! とっても怖かったです!」 「こ、腰がぁぁ」  不満を訴える部下達を横目に見て、イェルは腕を組む。 「うるさい! この程度でガタガタ吐かすな! まだまだこの先があるんだからな!」 「えっ!? ここを手に入れたんだから、もう終わりじゃないの!?」  驚くリアと残る二人の部下を眺めてイェルはニヤリと笑った。 「無論だ! 目指すは魔王軍ダンジョン最高峰、魔王城だ!」 「ええーっ!?」  手に入れたばかりのダンジョンに部下達の悲鳴が木魂する。  【羽なし】イェル率いる落ちこぼれ達による引っ越し騒動はまだまだ続く。  ーー魔王軍の全てを平らげるまで。 了
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