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ガーデンパーティー
わたくしアイラ オブ ヨークは、ヴァルデリア王国の宰相バッカス オブ ヨークの長女として16年前に生まれました
わたくしには、7歳上のルーカスと3歳上のローレンスの二人の兄がおり、とてもとても大切に育てられました
わたくしは、生まれた時からプラチナブロンドの髪がクルクルと巻かれた、とてつもなくひどい癖っ毛でした
兄様たちは「僕達のかわいい天使ちゃん」と呼び溺愛してくれておりましたが、どんなに伸ばしても、クルクルに戻ってしまうこの髪が大嫌いでした
この髪のせいで、コンプレックスのあまり外にもほとんど出ず、引きこもっておりました
そんなわたくしを心配したお父様が、5歳の時に王室のガーデンパーティーに、わたくしを連れ出したのでした
わたしくしより、はるかに背の高い大人達の間をすり抜け、お父様の手にしがみつき、必死に歩いておりました
『怖い!怖い!怖い…』
『助けてお父様』
『帰りたい!みんなが、わたくしを見て笑っている…助けて!』
心の中で叫んでいても、お父様は全く気づく様子はなく、知らない誰かと話し込んでおりました
『お兄様!ローレンスお兄様…』
わたくしの大きなブルーの瞳から大粒の涙がこぼれ落ちました
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