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む、無理!
無理!無理!無理!
こんなに人が多いなんて…
今まで参加した、どのパーティーよりも盛大なパーティーでした
わたしくしは隣のローレンスお兄様の腕を、ぎゅっと握りしめました
「お兄様、絶体わたくしから離れないで」
「もちろんだよ、僕の可愛いプリンセス」
いやいや、そんな甘いセリフはいいから!
本当に1人にしないで!
すでに人酔いして吐きそうだわ
「おい、あの美しいお嬢様はもしかして…」
会場がザワザワと、ざわめきました
「会場の男性が 皆、アイラに釘付けだよ」
ローレンスお兄様が嬉しそうに言いました
「……」
もう、声を発する余裕もありませんでした
か、帰りたい!
突然、わたしくしの背後がザワつき始めました
「フェリックス王子じゃない?」
誰かが呟きました
え?
わたしくしは慌てて、ザワつく人混みの中心の男性に視線を走らせました
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