佐々山電鉄応援団 第1巻

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― 神奈川県横浜・関東運輸局 ― 「佐々山電鉄さん。脱線したのは本線ではなく小湯線の列車ですね。場所は小湯山トンネルの手前ですね。間違いないですね」  最初に電話に出た関東運輸局の担当部署の男性から、関東運輸局の局長に電話回線が繋がれ局長が自ら対応した。  佐々山電鉄の脱線事故は、単なる重大インシデント案件では無かった。 「直ぐに航空事故調査委員会の調査官を派遣します。この後、日本政府と防衛省の方からも連絡が行くと思われますので専用のホットラインを用意してください」  関東運輸局の局長は、即座に首相官邸の危機管理官に報告するという。  次に、警視庁や群馬県警の方からも確認の連絡が入り、防衛省からは航空自衛隊の警務隊の特殊班と、小湯山付近に居る予備自衛官数名を現場に派遣するという情報が入った。  小湯線での事故は国家危機に相当する。
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