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あれは紗倉がピンチの時だった。俺はスタパイヤの正体になんとなく見当がついて、いじめっ子達に倉庫に閉じ込められていたぱんなを助けてしまったことがある。その時、うっかりぱんなの妖精、ウサギについて口を滑らせてしまったのだ。
なんとか怪獣は倒せてピンチを脱せたが、今は俺が危機的状況に瀕している。
(俺は間違っても敵の幹部なんかじゃない。疑われるなんて真っ平ごめんだ!)
「お、俺だってわからないんだ! なんか、見えてる、覚えてるだけで」
「ど〜かな! この街を脅かす敵ならあたしが許さないっ! パパを絶対に守るんだからっ!」
(パパイヤのくせにパパ大好きしやがって!)
ぱんなはスタパイヤに変身する。スタパイヤは黄色の長い髪が左右で拳になる接近戦スタイルと黒い弾丸を打ち込む長距離戦スタイルの二つの戦闘スタイルを使い分ける魔法少女だ。
「ま、待ってくれ!」
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