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「......。」
「ご、ごめん! ごめんね! ゆづる!」
「......。」
俺の誤解が解けたらしいのは、俺の両頬がパンパンに拳で腫れてからだった。
(魔法少女10歳が拷問するなよ......)
ごめんで済んだら警察も魔法少女も要らないのだ。
「でもね、あたし達は遊びじゃなくて本当にこの街を守りたいんだよっ!」
本気なのは俺だってよく知っている。ぱんなも、小さい身体でいつも傷付きながら戦っているのを俺はよく知っていたからだ。
「ぱんなには父親以外に好きな奴が居るのか?」
俺はいじめられているぱんなに、父以外に守りたい奴が居るのかという意味で聞いた。しかし、うまく伝わらなかったらしい。
「? 魔法少女に恋愛は御法度だよっ? 知らないの?」
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