⭐︎⭐︎第六話⭐︎さようならエスタータウン⭐︎⭐︎

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⭐︎⭐︎第六話⭐︎さようならエスタータウン⭐︎⭐︎

「こんな街とはオサラバだぜ」  そもそも俺に魔法少女のサポートなんて荷が重かったんだ。俺はただの一般人。カメラマンになりたくて、カメラの練習をしながらコンビニバイトにふけるしがないフリーターだ。  あの怪獣になった次の日、俺は引っ越しのトラックを予約した。元々荷物は多くない。男の一人暮らしってそんなものだ。  査定も終わって、バイト先にも説明済みだ。 (紗倉......あれから少し元気ないんだよな)  会計をしている時も、最近の紗倉はミスばかりだ。俺は陰ながらサポートをしているつもりが、返って迷惑を掛けてしまっているらしい。  仲良くなった分、俺が怪獣になってショックを受けさせてしまった。本当に反省している。 (まさか引っ越し先で負けて帰るなんて、じっちゃんに叱られるな)  俺はプライドを捨ててでもこんな街からはオサラバしたいと思ってしまったんだ。
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