⭐︎⭐︎第一話⭐︎エスタータウンへの引っ越し⭐︎⭐︎

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⭐︎⭐︎第一話⭐︎エスタータウンへの引っ越し⭐︎⭐︎

 “誰も俺のことを知らない街で自分がどこまでやれるのか試してみたい”  始まりは、まぁ、そういう冒険心だったと思う。『20歳になる前に自分の輪郭を辿ってみた方が良い』ってじっちゃんも言ってたし、18歳の俺はチャレンジ精神に満ち溢れていた。  俺、武内 弓弦はこの度引っ越しを決意した。不動産屋の営業さんと一緒にやったダーツが指し示したのは、聞いたこともない街”エスタータウン”。  4月頭。引っ越しトラックの助手席に乗せてもらって、俺はこの知らない街に初めて降り立った。 (ここで俺の新しい生活が始まるーー!)  新居である3階建てのアパート「レジデンス星乃」の白い外壁を感慨深く眺めていると、空から女の子が降ってきた。  ふわふわと落ちてくるんじゃあない。隕石のような勢いで、俺の住む予定だった部屋をアパートごと粉々にした。 (え??)
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