⭐︎⭐︎第二話⭐︎この街から引っ越せない!⭐︎⭐︎

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(俺も帰るかぁ)  俺が椅子から立ち上がると、今にも飛び降りそうなぐらい真っ青な顔をしたサラリーマンとぶつかった。多分、2、3日まともに食事を摂れていなさそうだ。 「......あ......ごめん.......なさ......」  声すら弱々しい。 「いや、大丈夫?」 「大丈夫......です」  どう見ても大丈夫そうではない。何かしたいと思ったが、サラリーマンは発券ボタンの番号で呼ばれたらしく窓口へフラフラと歩いていった。  暫くすると職員の怒声が響き渡ってきた。サラリーマンは弱々しく答える。 「た、滞納していたのは申し訳ないです......。でも......こんな5年分の税金なんて......払えない......」 (......。)  俺は気の毒に思いながらも、聞いてはいけないプライベートな話だと思ってその場を後にした。 *  帰り道、ふとさっき見た少年のことを思い出した。 (あの少年、市役所に犬連れてきたらダメだろ)  介助犬でもない二匹の犬を首輪もなしに歩かせていたのが気になった。今ごろ怒られていなければ良いが。  俺が市役所を出たすぐ後、市役所から巨大きくらげが生えてきて市役所が真っ二つに割れた。しかし、すぐに魔法少女がやってきて自体は解決した。
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