予感

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ビールのプルタブを軽く開け飲み干す冷えた液体が喉元を潤す。 「美味い!やっぱビールに限るな。京介昨日の依頼あった電話‥今日の何時だったか?」 「あぁ‥昼間此方に伺って直接依頼に来るらしいですよ。何かかなりテンション低い人で大丈夫かと逆に思いましたよ」 「なぁに‥世の中病んでる人間が多いからな心が‥精神が‥くたびれてるんだ」 「そんなものですかね‥あれ?多貴さん‥パソコンの画面開いたままでしたか?」 京介は改めて気づいたようにパソコンの画面に近づき電源を入れた。 バックアップデータが最後に使っていた画面をローディング始めた。 「ダメですよ多貴さん‥パソコンは必ず終了させないと」 「悪い‥直ぐに使おうと思って電源落としただけだった‥」 ばつが悪そうな苦笑いをして頭を掻いた。 「ノートパソコンはキチンと手順通りにやらないと‥ウィルス拾っちゃいますよ?」 「ウィルス対策しててもダメなのか?」 「拾うときは拾います。‥あれ?メール画面使いましたか?」
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