やってみたい事。

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やってみたい事。

それから…… 僕達は、買い出しをしながら宝箱を沢山用意した。 そして、ダンジョンに戻ってくると! 「中身は、やっぱり! お金が良いの?」 「そうだな…… 確かに、お金は良いと思うが……こんな誰も来ないダンジョンに大金が有るのは、おかしいんだよな。」 「どう言う事?」 「基本的に、ダンジョンの宝箱の中身は死んだ冒険者から回収した! お金や装備品。 それにダンジョンの魔力を使ってレア度を上げたりする。 だから、こんな人の来ないショボいダンジョンに大金が有るのは、おかしいと思うんだ。」 「そうなんだよね……。 でも、あまり細かい事は気にしなくて良いんじゃ無い! 結局は人が来れば良いだけだし」 「確かに、そうだな!!!」 「で、さぁ〜……宝箱の中身、剣を入れようよ。」 「剣ね……。 また、何で剣?」 「僕ね、一度で良いから自分で剣を作ってみたいんだよね。」 「自分で剣を作る…… ラク! めちゃくちゃ楽しそうじゃねーか。 そうと決まれば早速、鍛冶屋に弟子入りだーーー!!!」 そうして、僕達は鍛冶屋に弟子入りをした。 * * * 「親方……僕達、自分達で剣を打ってみたいです!!!」 「ふざけんな!  お前達には、まだ早い!!!」 「大丈夫です! 親方……剣を打ちたい気持ちは、他の誰にも負けていません!!!」 「親方……オレからもお願いします! 自分達の今の実力を知りたいんです!!!」 「フンッ……そこまで言うのなら、やってみろ!!!」 「「ありがとうございます!」」 「行くぞ……ラク!!!」 「ああ、ラット!!!」 僕達は、剣を作り始めた。 「まずは、材料を入れ……それを火にかける!」 「火を絶やすな!  剣の基本は、良い玉鋼を作る事から始まる!」 「「はい!!!」」 「そしたら、出来上がった玉鋼を火にかけて ひたすら叩き込む!!!」 「「はい!!!」」 「もっとしっかり叩け!!! 力じゃねーーー! 魂で叩き込むんだ!!!」 「「はい!!!」」 僕達は、汗だくになりなりながら必死に鉄を叩き続けた…… 「「「頑張れー!!! ラクくん……ネズミ先生!」」」 「ありがとうございます! 兄弟子達!!!」 「行くぞ! 気張れ! ラク!!!」 「おおー! 皆んなの思いが僕達の力になる!!!」 * * * 「……親方、出来上がりました!」 「どれどれ……これは、なかなか!!! お前達が、こんなに素晴らしい物を作れるとは思ってもみなかった。」 「これも、一添えに親方や兄弟子達の支えがあったからです。」 「オレ達だけの力では、こんな素晴らしい剣は打てませんでした。」 「ゔぅ……お前たち……」 「「皆さん! 本当にありがとうございました。」」 僕達は、頭に巻いたタオルを取り皆んなに頭を下げた。 そして、少し涙目の親方が…… 「将来は、この店をお前達に託すのも悪く無いかも知れんな。」 「俺達もラクとネズミ先生なら異論はないです!」 「「親方……兄弟子……ありがとうございます。 ですが僕達は、今日を持って辞めさせて頂きます!」」 「…………。」 「何で!?」 「いや……正直言って、こんなに辛いと思っていませんでした。」 「そうだな! 辛かった…… 何度、諦めて帰ろうと思った事だか……」 「仕事だ! 辛いし、大変に決まっているだろ!」 「そうなんですが…… 僕達の生活スタイルは、基本的に飼い猫スタイルなので ちょっと違うかなぁ〜と思い…… 辞める事に決めました!」 「仕事なんて、遊び半分でやるもんじゃねーな!」 「そうですね。 では、ネズミ先生! 帰りますか?」 「そうだな! 帰って、またゲーム三昧の生活がオレ達には合ってる。」 「それでは、失礼します! あと、この僕達が作った剣! 記念に頂いて行きますね。」 「いや、待て! お前達の気持ちは、よーく分かった。 お前たちには、才能がある! それをミスミス放って置くのは勿体無い。 俺も労働環境を改善して行く!  だから、辞めずに続けろ!!!」 「「嫌だ!!!」」 「……何故!? そんなにも頑なに!?」 「だって、だって……ここの皆さん! 臭いんですもん!!! 汗だくになるのは、分かっているんです。 でも、ちゃんとお風呂に入って下さい!」 「バカ言ってんじゃねーよ。 風呂なんて貴族が嗜む物、俺達が入れるわけねーだろ!」 「これだけ火を使っているんだ! 風呂くらい毎日沸かせますよ!!! なんなら、僕が作りますか?」 「そんな簡単に、作れるものじゃねーだろ!」 そして、僕達は外に出ると…… 木材と要らなくなった鉄クズを用意した。 「錬金術!!!」 僕は錬金術を使い! 小屋とお風呂を生成した。 「五右衛門風呂式となっているので、水を入れてから薪で沸かして下さい。」 それを見た親方達は…… 「お……お前、錬金術も使えるのか!? なら、わざわざ鍛冶屋で剣なんて作らなくても良いだろ。」 「いえ、作り方を覚えると言うのは大事なのですよ。 まぁ、一度やってみたかったって言うのが本音ですけど! とりあえず、これで毎日! 風呂に入れますから、ちゃんと入って下さいね。 では、僕達は行きます!」 「世話になったなぁ…… まぁ、また何かあったら!  そん時は、よろしく頼むわ〜。」 そして、僕達は安い剣を数本買うと 家であるダンジョンへと戻った。 「ふぅ〜……やっと、戻ってきた! 1週間は、何もしたくないな。」 「そうですね。 少し休んでから次の作戦を立てましょう。」 ____________________________________ あとがき 読んで頂き! ありがとうございます。 この作品は、基本的ギャグ小説なので完結は致しません! ですので…… 途中で、少しでも面白いと思って貰えたら⭐︎⭐︎⭐︎評価&ブックマークして頂けると嬉しいです!
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