アンネロッテの決意

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「いちゃらぶえっちしよ?」 「あ? なんだって?」  おにいちゃんの上に乗って抱きついて、鎖骨の上を舐める。あたしが何をしたいのか理解したらしく、おにいちゃんは抱き返してあたしを下ろした。ゆっくり背中を撫でるおにいちゃんは、もう一方の手で器用にあたしのパジャマのボタンを外していく。はだけた上衣の内側に手を入れて、背中から腰、脇腹を優しく撫でてくれる。手の温かさが心地よくて、おにいちゃんの胸に顔を埋めて猫みたいに頬擦りすると、その手がキャミソールの内側に入ってきて素肌に触れた。  その手がお腹から、その上までゆっくり登ってきて。胸まで至ると何かを探すように指が這い回る。背中がゾワッとしたけど、少し慣れるとゾクゾク感に変わって、それを見越したかのように無防備だった唇を塞がれた。舌が入ってきたから応戦したけど、指が胸の気持ちいいところを責めてきて勝てなかった。口を塞がれて声も出せないまま背中を反っておにいちゃんに身を任せるしかできなかった。  でもそれで終わらなかった。あたしの唇とその中をいじめたものが、今度は指の代わりに胸をいじめてきた。そこであたしは初めて気持ちよくなってる時の自分の声を聞いた。あっ、とか、はぁ、って声が初めて口から零れた。もう止まらなかった。早くおにいちゃんが中に欲しくなった。  おにいちゃんの腿の内側に手を伸ばして固くなっているものを擦って、潤んだ目で見たけど、効かなかった。  指であたしの唇に触れて、「だめ」か「まだ」か分からなかったけど、声を出さずに口だけ動かして微笑んだ。その直後、おにいちゃんの手が臍の下を這って、汗ばんでるのとは違う、濡れている部分に少しだけ触れた。  何度か触れて指が十分に濡れてから、一番気持ちいい所をいじめ始めた。あたしの体よりあたしに詳しいのか、自分でするよりも何倍も気持ちよかった。  漏れた声や表情や体の動きから、どうすれば一番気持ちいいのか探られて。強めに押して左右にゆっくりコリコリするのが一番いい反応をしたらしく、頭の中がしびれて真っ白になるまで、何度も気持ちよくなって泣いちゃうまでいじめられた。おにいちゃんのいじわる。  泣いたあたしを見たおにいちゃんは、あたしが欲しいものをやっとくれる気になった。下を優しく脱がしてくれて、軽くキスをしてから、あたしの中におにいちゃんが少しずつ入ってくるのが分かった。すごくゆっくり入れてくれたから全然痛くなくて、少しずつ奥まで来てくれた。優しいおにいちゃん、大好き。  でもおにいちゃんの全部は入らなくて、一番奥をぐりぐりされた。それも気持ちよかったから頼んだらいっぱいしてくれた。  一番奥まで来たおにいちゃんはあたしをぎゅっと抱き締めてキスして。それからゆっくり動いて、あたしで気持ちよくなった。おにいちゃんも気持ちよくなって我慢できなくなってきたのか、段々動きが激しくなって。それでもあたしの耳を甘噛みしたり胸をいじめてきたりして一緒に気持ちよくなろうとしてくれる。 「おにいちゃん気持ちいい?」 「受け答えできる余裕がない」  そう言っておにいちゃんはすごく激しくあたしを求めてきて、あたしが気持ちよくなりすぎて体を反らしてビクビク痙攣した直後に、おにいちゃんも中に出した。中で何度か拍動して、おにいちゃんは倒れ込むように乗ってきたかと思うと、耳元で「大好きだよ」なんて囁いてきた。  そんなことされたら、こっちだって全力でしがみついて「おにいちゃん大好き」って言い返した。ふたりとも息も絶え絶えだったのに想いを言葉にするのは忘れなかった。  抱き合ったまま目を閉じて、余韻に浸っていたらいつの間にか寝ちゃってた。薄暗い夜明け、起きたらあたしはちゃんと服を着てた。隣で寝息を立てるおにいちゃんの寝顔にいたずらっぽくキスをして、抱きついて二度寝に入る。  ずっと一緒にいようね、おにいちゃん。
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