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「それではお聞かせください」
国からの使命?使命?を受けた3日目の朝、心の準備も出来ぬまま、私は初仕事へと向かっていた。
カルテによれば患者が住んでいる所は、都内から2時間もかかる場所で
四方八方山!!で、囲まれている所……らしい。
わたしはバスに揺られながら景色を眺めていた。
そんな時、ふ、と
ーここに住んでたらそりゃスマホもいるよなー
と、失礼過ぎることをぼんやりと考えていた。
「次は終点終点~……………………あ、お忘れ物のないよう……ご注意ください……っ」
車内に少し間延びしたアナウンスが流れ
ハッと我にかえる。
降りなきゃ!
朝早くに出てきたので少し小腹もすきはじめた頃だ。
バスの運転手にありがとうございましたと伝えてから降りると
…………………………てんてんてん。
ご飯やさんなんてものはひとっつもありませんでした。
もうこうなったら!と気合いを入れ直して依頼者宅へ向かおう!と決めた時
1台の軽自動車が真横に止まると
窓が開いた。
「先生ですか!どうも!依頼した本多です!どうぞどうぞ!お乗り下さい!」
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