カルテ1 本多らら(24)

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「それではお聞かせください」 国からの使命?使命?を受けた3日目の朝、心の準備も出来ぬまま、私は初仕事へと向かっていた。 カルテによれば患者が住んでいる所は、都内から2時間もかかる場所で 四方八方山!!で、囲まれている所……らしい。 わたしはバスに揺られながら景色を眺めていた。 そんな時、ふ、と ーここに住んでたらそりゃスマホもいるよなー と、失礼過ぎることをぼんやりと考えていた。 「次は終点終点~……………………あ、お忘れ物のないよう……ご注意ください……っ」 車内に少し間延びしたアナウンスが流れ ハッと我にかえる。 降りなきゃ! 朝早くに出てきたので少し小腹もすきはじめた頃だ。 バスの運転手にありがとうございましたと伝えてから降りると …………………………てんてんてん。 ご飯やさんなんてものはひとっつもありませんでした。 もうこうなったら!と気合いを入れ直して依頼者宅へ向かおう!と決めた時 1台の軽自動車が真横に止まると 窓が開いた。 「先生ですか!どうも!依頼した本多です!どうぞどうぞ!お乗り下さい!」  
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