幻妖なる子作り

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幻妖なる子作り

 夜になって、庭で、勘解由小路はワインをきこしめしていた。  横では、妻の真琴がぴったり寄り添っている。 「夏だなあ。並んだ提灯の明かりがいいなあ」  ロマネコンティを、グラスいっぱいに呷って言った。 「ええ♡縁日の季節ですもの」  降魔さん好き♡間断なき絨毯爆撃もかくやという、真琴のラブビームを浴び続けていた。  好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡好き♡ 「俺も大好きだぞ♡真琴♡今日、莉里は泊りなのか」 「ええ♡県さんが側にいますので♡」 「それにクティーラと護田さんか。まあ安全だな」  勘解由小路の右手が、サワサワと浴衣の見八ツ口に伸びていった。  ん♡んん♡それだけで、真琴は腰を抜かしかけていた。  おっぱいの先を指で弄られるだけで、ここまで感じられる、奪精鬼の本領発揮だった。  勘解由小路は、心の中で呟いた。  まあ、俺のサキュバスちゃん、可愛いなあ♡  根っからのニンフォマニアだったのかも知れんな。まあ気にせんが。  そこで、勘解由小路は庭の一角を指差した。 「あああ。今年も咲いたのか。懐かしい。ガキの頃からあった、あの桜の木。こうやって、真夏の盛りに狂い咲くんだなあ」  真冬の時もあったけど。こうも言っていた。 「不思議ですが、降魔さんのお生まれになった家ですもの。あるならあるで、よろしいのでは?」 「受け入れてくれてありがとう。愛する真琴」  優しく、唇が触れた。  何度目かのキスのあとで、トロトロになった真琴が、激しいキスに切り替えていた。  莉里がいないなら、 「な♡子供♡作ろうか♡」 「――はい♡」  狂い咲きの桜の袂に立った2人は、その場で合体を始めていていた。  ああ♡奇麗♡提灯の明かりが♡  真琴は、立ったまま勘解由小路のオス蛇ちゃんを受け入れ続けていた。
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