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一_森ノクマ
あるところに森がありました。
この森には大きなクマが出るので、怖がって誰も入りません。
そこへ小さな男の子が一人迷いこんでしまいました。
男の子は寂しくて、怖くて、泣き出します。
しげみの奥からガザガサと音がきこえました。
大きな影が近づいてきました。
食べられる。
男の子は目をぎゅっと瞑ります。
しかしきたのは、頭にのせられた温かな手でした。
目を開けると、そこにいたのはクマみたいに大きな男の人。
「おうちに帰ろう。」
クマさんと一緒におうちへ向かいます。
ヒーローみたいだと男の子は思いました。
なのでクマさんみたいにかっこいい人になることを、男の子は決めました。
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