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「一緒には、行ってない」とボソッとサナさんに、伝えた。
「そっか、そっかぁ」
サナさんは、嬉しそうに以前、私に言ったのと同じセリフを言いながら、何故か帰り支度を始めていて。
「そろそろ、帰んないとタクマが、夕飯の支度できないからさ」
「え、」
「は?」
「おや、息ピッタリ!そうだ、キョーヤ」
「ん?」
「ハナちゃん、まだ完治してないからね?オオカミさんになっちゃダメだよ?」
オオカミ…さん?
「サナちゃんっ!な、なに言ってんだよっ」
「じゃ、ハナちゃん、またねぇ」
慌ててるキョーヤさんを、完全に無視して、サナさんは帰ってしまった。
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