琉羽久

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そんなルークに甘えて、私は昨夜の事、昔からの事、シンタローとの事を全てルークに話していた。 「なんだよ、それっ。出てけの前に別れ話しだろっ、つうかハナちゃん捨てるとか有り得なくね?」 「ソイツ後から、ぜっっったい後悔するよ」 「そんなヤツ、ハナちゃんから捨ててやれば良かったんだよ」 ルークは私の代わりに凄く怒ってくれた。 シンタローの事を悪く言われるのは少しイヤだったけど、私のためを思って言ってくれてる事だって分かるから、素直に嬉しく思う。 今日、初めて話して友達になったばかりの私のために、そんな風に言ってくれたルークに心が救われた。 だから、やっぱり私はルークの夢を応援したい! 私には夢が無いから、ルークの夢が私の夢。 何が何でも叶えたい。 ルークとバイバイしてから、連絡先を交換してない事に気付き、私は本日の寝床であるネカフェでルークの事を検索した。 真っ先に出てきたのは、お客さんのクチコミサイトのような?情報交換みたいな?そんなサイトだった。 色んなホストさんの事を思いのままに言ってるサイト。 良い事を言ってる人もいれば、悪口を言ってる人もいる。 その中にはルークが話題になってる箇所もあった。 知りたくない情報もあったけど、お店の名前はゲットできたから、今度はお店の場所を調べるためにウェブサイトを検索し、メモもちゃんと取った。 次のお給料が出たら行っちゃおう。ルークびっくりするかな? その夜から私は毎日ワクワクしながら過ごした。
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